吹奏楽といえば、トランペット、フルート、クラリネット、ドラム….等々。
吹奏楽初心者の私でも、いくつか知ってる楽器を挙げることができます。
たくさんの種類の楽器から、どうやって担当楽器を決めるのか。
結論から言うと
「あなたはこの楽器を担当してもらいます」
と、顧問の先生から任命されるパターンがほとんどのようです。
自分の希望が叶ったラッキーな人もいれば、そうじゃない人もいるでしょう。
では、どうやって担当楽器が決まるのか、詳しく書いていきます。
部活見学
入学式を終えて、通常授業が開始されると、大抵の中学校では部活動見学会が開催されます。
コロナ禍になるまでは、小学六年生の間に中学校を訪問し、学校見学や部活見学が出来たようですが、ここ数年は、中学生活がスタートしてから本格的に部活選びが開始される学校が多いようです。
見学期間に、新入生は先輩達が演奏している様子を見て、どのような楽器があるのか、どんな音が出るのか、また、どの楽器を演奏してみたいか、夢を膨らませることになります。
そして、入部の意思が固まると、学校宛に入部届を出し、晴れて吹奏楽部員となり、もう少し本格的に色々な楽器を見学体験させてもらいます。
実際に管楽器の音を出させてもらったり(初心者だとそう簡単には音は出ませんが…)、大きい楽器を持ち上げてみたり、打楽器を鳴らしてみたり、先輩方と話をしたり、友達と相談したりして、今度は希望楽器届を顧問の先生に提出します。
担当楽器希望調査
新入部員は、「サックスがかっこいい!」「トランペットは音が出なかった」「ドラム楽しい!」「チューバを持ち上げれた」と、一喜一憂する毎日。
娘が入部した吹奏楽部では、担当したい楽器を第四希望まで選択することができました。
もちろん、悩みに悩んで選びました。
でもこれは、あくまでも希望。
届け出用紙には次のようなことが書かれていました。
『吹奏楽部では、各自自分の好きな楽器を練習するようになると、楽団として成立しません。皆さんの希望だけではなく、適性や現在の部員の楽器編成を考慮して配属を決めます。したがって、必ずしも希望の楽器になれるという保証はありません。どんな楽器を担当することになっても三年間努力できるという人にこそ入部してほしいと思っています』
一見、厳しいことを書かれているように見えますが、これは団体競技なら運動部も文化部も同じですよね。
野球部員が全員ピッチャーを希望したら野球にならないのと同じことです。
新入部員が一生懸命考えて記入し、提出した希望届を見て、顧問の先生と先輩方が協議し、配属楽器を決定することになります。
やはり、アルトサックスやフルート、トランペット、クラリネット辺りが人気があるようです。
ほとんどの人が中学校から吹奏楽を始めるので、なじみのある楽器に希望が集中する傾向にあります。
ちなみに、娘の第一希望はユーフォニアムでした。
希望理由を聞くと、「体験会で音が出たことと、友達に誰も希望者がいなかったから希望が通る確率が高い」という、策士的な理由でした。
ほとんどの人は、こんな感じのゆるい希望理由かもしれませんね。
高校や強豪校の吹奏楽部は、楽器経験者が多いことから、担当楽器決めはオーディション方式の学校もあるようです。
その場合は、自分の楽器を持っていることを考慮に入れてもらえたりもしますが、初めての人は、この楽器を担当したいという理由だけで楽器を購入するのは、勇み足です。
担当楽器決定
新入部員から提出された希望届を参考にしつつ、先輩部員の楽器構成、三年生が引退した後の人数比などを細かくチェックして、新入部員の担当楽器が割り振られます。
娘の学校では、入部から一ヶ月くらいで担当楽器が決まりました。
今風の言い方をすると、配属ガチャと言われるかもしれない楽器決めですが、よくよく考えたら、自分では分からなかった適性を、先生や先輩方が見抜いてくれて、ベストな楽器に導いてくれたとも捉えることができます。
希望がかなったラッキーな人は、もちろん部活動に力が入るでしょうが、希望楽器じゃなかった人こそ、これからどんどん面白くなるかもしれません。
おわりに
それでも、やっぱり違う楽器を演奏してみたいとなれば、まだ、吹奏楽をはじめたばかり。チャンスは何度でも訪れるはずです。
音楽は、一生涯楽しめます。
何歳から始めなきゃとか、何歳だから無理なんてことは絶対にありません。
いろんな楽器に挑戦してみてください。
まずは、最初のパートナーとなる楽器と、早く仲良くなれますように。